パントマイムには、「止まる」ことだけで何かを伝える技術があります。
手を一点でそっと止めて、そこから身体だけを動かす。それだけで、目の前に壁があるように見えてくることがあります。
ない壁を、たしかにあるように
何もない空間に、壁や紐、重さのあるものを感じてもらう。そのために大切なのが、身体のどこか一点を止めることです。
手や指先をひとつの位置で止めたまま、身体全体でその位置との関係を保ち続けます。それだけで、見ている方の中に「たしかにそこに何かある」という感覚が生まれていきます。
稽古を始めたばかりの頃は、止まることの方がずっと難しく感じました。動いている方が、まだ気持ちが楽だったのだと思います。
止まる、という技術
止まることは、何もしていないことではありません。
むしろ止まっている間も、力のかかり方や呼吸、視線の細かい変化を保ち続ける必要があります。動くことよりも、止まる方が難しいと感じることもよくあります。
- 一点を保ちながら身体を動かす
- 力の向きや重さを感じさせる
- 止まっている間の呼吸や視線にも気を配る
この感覚は、舞台の上だけでなく、日常の中の小さな動作にも通じるところがあると感じています。
お仕事の中でも
ロボットやお人形のような動きのご相談をいただくときにも、この「止まる」感覚をよく使います。動きのご相談はこちらからお気軽にどうぞ。
これまでの様子は、写真でも少しご紹介しています。写真・動画を見る
撮影やイベントの現場でも、ほんの一瞬の止まり方で、伝わり方が大きく変わることをよく実感します。
おわりに
止まることは、動くことと同じくらい、たくさんのことを伝えてくれます。日々の練習の中でも、この感覚を大切にしています。